実家の両親が亡くなって相続した家や、転居に伴って不要になってしまった土地などの不動産は、そのまま所有していても各種の租税などのコストがかかるばかりです。このような場面に遭遇したら売却して現金に換えてしまうのも有力な選択肢です。しかし不動産の売却というのは、そうそう機会のある取引ではないので、手続きをどのように進めればいいのか、戸惑うのが現実では無いでしょうか。そこで出来るだけ簡単に希望に近い価格でマイホームをはじめとした不動産の売却に成功するための方法を御紹介します。
最終的には仲介会社に依頼して、買取り希望者を探してもらうことになりますが、事前に情報収集をしておくことで、有利な立場交渉を進める土台を確保することが出来ます。そこでまず着手するべきなのは、法務局で売買対象のマイホームや土地などの登記簿謄本を取得することから開始します。登記簿謄本を取得するのは、現在の権利関係を確認し売却できる状態になっているのかを確認することにあります。売買時に名義が移転しているはずなので、前の持ち主名義のままというのは想定しづらいですが、親名義のままで放置されていることはよくあります。親など旧名義人のままの場合は司法書士などに依頼して、売主である自己名義に変更しておくことが必須です。
権利関係が確認できたら、どれほどの価格で売れそうなのかを査定する必要があります。仲介会社に無料査定を依頼することも出来ますが、匿名性を確保するのは困難です。仮に仲介会社の無料査定を利用しても査定金額が妥当なのか判断が難しい側面があります。こんなときにおすすめなのは、インターネットを利用して査定専門サイトを利用することです。インターネット上の専門サイトを利用することのメリットは、複数の会社からの一括査定を匿名で依頼できることです。複数の会社の一括査定を利用することで、それぞれの査定額の比較をすることが可能になります。一社やせいぜい数社の査定額だけでは、叶わないような数の会社の一括査定の中身を比較することで、より相場の実態に近い売却希望額を判断することが可能になります。しかも専門サイトの一括査定は、フォームに入力して送信するだけという、非常にシンプルな内容で簡単な方法です。
希望に近い査定額が判明したら、あとは不動産会社に依頼して仲介契約を締結して買主を探してもらうことになるわけです。不動産仲介会社に買主希望者を探してもらい売買契約成約を目指します。