タワーマンションの最上階はやめておけ!その理由とは?

タワーマンションの最上階といえば、究極の社会的ステータスの象徴ともいえるので、人気も高く羨望のまなざしが向けられることも多いようです。それもそのはず、都心部の高層建築物の最上階なので最高の眺望のパノラマが広まり、日中と夜景とでも大きく趣が異なるので、毎日絶景を楽しめます。害虫が侵入できない高度にあり、日当たりも良く、防犯セキュリティ面での不安もありません。まさにタワーマンションの最上階は良いこと尽くめのようですが、実際にはデメリットを感じている住人の声も聞かれます。タワーマンションの最上階に住むことには、どのようなデメリットがあるのでしょうか。

まずエレベーターでの移動時間の問題があります。タワーマンションでは事実上、エレベーターが階下への唯一の移動手段なので、毎朝の通勤時間帯には利用者が集中することになります。どれほど高速移動する高性能のエレベーターといえども、一回あたりの輸送人員には限りがあります。とりわけ30階以上のような高層マンションの場合は、遅刻する恐れすらあると言われているほどです。

また日当たりのよさは最上階のメリットですが、同時にデメリットにもなります。夏場などの日差しが強い季節の温かい空気は、部屋のなかに溜まり暑い条件が整います。そうなると真夏には体感する暑い状況に苦しむことになります。夏の暑さなどの気象環境との関連で言えば、強風が吹けば高層階では相当な風力を受けます。夏から秋にかけての台風の季節には強風にさらされて、恐怖を覚える機会も覚悟しなければなりません。
またタワーマンションの最上階は、災害時に的確な対応を取ることが難しくなるでしょう。例えば地震が発生すると、高層階ほど大きなゆれに見舞われます。地震による震動が増幅されて、それほどの震度でない地震の場合でも強くゆれるリスクがあるのです。免震ダンパーなどを備えたタワーマンションもありますが、最上階への影響を皆無にするのは困難でしょう。

また火事が発生すると、階下への脱出方法が問題になります。火事で停電でも発生すれば、階下への移動手段を欠くことになるのです。耐火性能が上がっているとはいえ、階下へ移動できない状態が一時的にでも発生するののは相当な不安を覚えるものです。
タワーマンションの最上階ともなると、はしご車でも到達するのは困難です。災害発生時や停電に遭遇したときに、適切に対処でするのが難しいのも、確かにタワーマンション最上階のデメリットといえそうです。

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